タイトル
2025 年度 後期
社会文化科学研究科 博士前期課程  
日英区分: 日本語
Leadership and SDGs
Leadership and SDGs
 
講義番号 科目区分 学期
478002 専門教育科目 後期前半
ナンバリングコード 教室
VSSZ1FXZZ6---N 別途指示
必修・選択の別 メディア授業科目
 
単位数 曜日・時限
2 木3〜4
担当教員(ローマ字表記)
田尾 周一郎 [TAO Shuichiro], 田中 岳 [TANAKA Gaku], 和賀 崇 [WAGA Takashi], 内田 奈緒 [UCHIDA Nao]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 質の高い教育をみんなに
対象学生
他学部学生の履修の可否
対象学生の項目を参照
連絡先
tao@okayama-u.ac.jp
オフィスアワー
田尾:毎週金曜3,4時限@C312(不在の場合もあるので、できれば事前に連絡をお願いします)
学部・研究科独自の項目
使用言語
日本語
授業の概要
 組織や社会を導き、発展させていくためには、リーダーシップが欠かせません。本クラスでは、リーダーシップを「ファシリテーション」という実践的な方法を通して身につけていくことを目的としています。
 現代社会のチームや組織には、さまざまな価値観や背景を持つ人々が集まり、共に活動しています。そのような場においては、メンバー一人ひとりの力を引き出し、協働を促すファシリテーションの力を備えたリーダーが求められています。言い換えれば、ファシリテーションは現代におけるリーダーシップの重要なあり方の一つといえます。
 授業では、受講生の皆さんがファシリテーターとして初年次教育のグループワーク型授業に参画し、実際の場を通して学んでいきます。多様な学習者同士の対話を促進し、個々では得られない新たな気づきや理解が生み出される過程に関わることで、リーダーシップを実践的に理解することを目指します。
 また、教育現場に身を置きながらリーダーシップを育むという考え方は、1990年代に設立された Teach For America の実践とも通じています。この授業での学びは、単なる理論にとどまらず、教育という具体的な場面に関わることで、実社会に直結するスキルとして身につけることができます。
 さらに、本授業を履修し、所定の基準を満たした学生は、教育推進機構によって高度なTAとして認定されます。高度なTAとしてグループワーク型授業に参加する際には、通常のティーチング・アシスタントよりも高い時給で雇用されることになります。
到達目標
- 現代的なリーダーシップにおけるファシリテーションの意義や役割を、実践を通して理解している。
- 状況に応じた問いかけや働きかけを行うために、対話の場を観察できる。
- 建設的な議論を促すために、関心や背景の異なる学習者から多様な意見を引き出すことができる。
- 次の実践に活かすために、自らのファシリテーション経験を振り返り、その行動や意図を言語化できる。
授業計画
第1週:10月1日(水)7, 8時限 15:30-17:20 於 一般教育棟C25教室
- ガイダンス
- リーダーシップとファシリテーションの基礎
- 初年次生グループワーク授業の理解
- 実習準備

第2週:10月9日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 実習1a(観察)

第3週:10月16日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 実習1b(観察)

第4週:10月23日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 予備日

第5週:10月30日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 実習2a(実践)

第6週:11月6日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 実習2b(実践)

第7週:11月13日(木)5-8時限 13:25-17:20
- 予備日

第8週:11月27日(木)7, 8時限 15:30-17:20
- まとめ 於 一般教育棟C25教室
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
授業外学習のため「知の探研7か条」オンデマンド教材を提供します。これは成績評価の対象になります。
授業形態・学習方法
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
10% : 90%
(2)授業形態-授業全体の中のアクティブ・ラーニングの内容
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
ほぼ毎回
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
ほぼ毎回
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
ほぼ毎回
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
ほぼ毎回
(3)授業形態-実践型科目タイプ
Cタイプ(実習や演習だが社会連携したものでない)
(4)授業形態-履修者への連絡事項
本科目の内容は全ての回でグループ活動が中心となっているため、全授業回への出席を求めます。やむを得ず欠席する場合は担当教員に必ず申し出てください。
使用メディア・機器・人的支援の活用
(1-1)視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
1~2回程度
(1-2)学習管理システム(Moodleなど)
半分未満
(1-3)人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
なし
(2)履修者への連絡事項
履修者はファシリテーターとしてグループ活動に参加します。活動の中心はあくまでグループメンバーであり、履修者はその進行や議論の整理を担います。活動は少人数に分かれ、教室でホワイトボードや模造紙などを用いた討議や調査が想定されます。参加にあたって特別な配慮が必要な場合は、事前に担当教員へ相談してください。
教科書
教科書1 ISBN 978-4532110536
書名 リーダーシップ入門
著者名 金井壽宏著
出版社 日本経済新聞社 出版年 2005
教科書2 ISBN 978-4532113988
書名 ファシリテーション入門
著者名 堀公俊著
出版社 日本経済新聞出版社 出版年 2018
備考
参考書
参考書1 ISBN 978-4862761101
書名 世界を変える教室 : ティーチ・フォー・アメリカの革命
著者名 ウェンディ・コップ著 ; 松本裕訳
出版社 英治出版 出版年 2012
備考
成績評価
・第1, 8 週授業への寄与(20%)
・実習簿の内容(50%)
・受け入れ教員からの評価(10%)
・オンデマンド学習(10%)
・最終課題(10%)
受講要件
なし
教職課程該当科目
該当なし
JABEEとの関連
該当なし
持続可能な開発目標(SDGs)

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
実務経験のある教員による授業科目
備考/履修上の注意
なし
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