タイトル
2025 年度 1〜4学期
教育学研究科  
日英区分: 日本語
教育イノベーション演習
Educational Innovation Seminar
 
講義番号 科目区分 学期
227622   1〜4学期
ナンバリングコード 教室
KCZZ2LAFZ6001N  
必修・選択の別 メディア授業科目
 
単位数 曜日・時限
2 その他
担当教員(ローマ字表記)
寺澤 孝文 [TERASAWA Takafumi], 呂 建輝 [RO Kenki], 田邊 彰洋 [TANABE Akihiro], 津田 真吾 [TSUDA Shingo], 宮道 力 [MIYAJI Chikara], 山際 あゆみ [YAMAGIWA Ayumi], 山本 康裕 [YAMAMOTO Yasuhiro]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
対象学生
他学部学生の履修の可否
連絡先
mic_class「アット」okayama-u.ac.jp(件名の中に「質問」と入れ、本文に学籍番号を必ず入れること)
オフィスアワー
メールにて要予約
学部・研究科独自の項目
使用言語
日本語
授業の概要
イノベーションのためには、様々なフィールドで生活する人々の欲求を、共感的に理解する能力が必要である。さらに、その欲求を満たすために必要となる新たな技術や概念についての知識、もしくはそれらの知識とスキルを持つ専門家との人的ネットワークが必要となる。この演習では、多様な個人や企業、団体等が抱えている課題や、困りごとを共感的に理解し、それを解決するしくみ(システム)を考案し、そのシステムに必要な要素となる専門家や企業等を見いだし、協力関係を構築し、実際にシステムを稼働させる一連の取り組みを試行する。そのとっかかりとして、受講生自身の強い欲求を解決する方法を考え、その実現を大学として組織的に試行する。例えば、勉強をやらない学習者を勉強に向かわせるため、勉強をしたらマンガを読めるような仕組みを作るなどアイデアを出し、それを実現できる要素を見いだし、交渉し、実行に移すことなどを主体的にチームを組んで試行する。
到達目標
受講生が解決したいと考える社会課題に関わりのある個人や企業、団体などを要素として具体的にイメージし、各要素を構成する人がどのような欲求を持ち、どのような関与の方法を持ち、どのような影響力やネットワークを持つのかを意識できる、また、その要素となる個人の様々な営みを、様々な社会課題に広げられるディスカッションができるようになる。それと並行し、社会課題の解決に必要な、個人の欲求を満たす方法を考え、その方法を解決できる他の要素を見いだせるよう情報を広く共有できるようにする。
授業計画
多様な欲求を共有し、多様な専門家が共同できる場(クロスラボ)を設け、【文理/産官学】融合のクロスプロジェクトを構成し、その中で新たな教育支援法等の開発と実践を試行する。また、適宜各プロジェクトの進捗と有効性の評価を発表することを求める。この取り組みは、授業とは別に自主的なプロジェクトとしても進めるため、授業を受講していない学生、企業など様々な関係者とのコラボを推奨する。その取り組みにより、多様な機能を持つ、多様な個人や企業等(要素)が持つ欲求をつなぎ合わせ、win-win-winとなる形で、最終的に社会課題を解決できるストーリーを見つけられるようになることを目指す。
例えば、既に動き出しているもしくは計画中のプロジェクトとして次がある。
・公設塾、子ども食堂の子どもにマイクロステップ・スタディを提供し、ログイン後に、遠隔で大学生とコミュニケーションできる機能を持たせ、大学生や支援者が学習成績や学習履歴を参照しつつ、遠隔で支援ができる新たな取り組み。
・全く学習をしない子どもを対象に、マイクロステップ・スタディの5分程度の学習を行うと、お笑い芸人さんのメッセージがみられるしくみを構築し、学習のきっかけを作りだす取りくみ。
・マイクロステップ・スタディの学習を完了するごとに、マンガを読めるしくみを構築するプロジェクト。
・旅行会社、映画配信企業等とコラボし、旅行や映画の無料チケットを提供してもらうプロジェクト。
・学習を継続することで、イチ押しの小説家や漫画家と接点を持てるようにするプロジェクト。
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
授業において別途指示する
授業形態・学習方法
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
20% : 80%
(2)授業形態-授業全体の中のアクティブ・ラーニングの内容
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
半分以上
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
半分未満
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
ほぼ毎回
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
1~2回程度
(3)授業形態-実践型科目タイプ
Aタイプ(社会連携の実践活動が授業の1/3以上と多い)
(4)授業形態-履修者への連絡事項
配慮が必要な場合は相談してください
使用メディア・機器・人的支援の活用
(1-1)視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
1~2回程度
(1-2)学習管理システム(Moodleなど)
1~2回程度
(1-3)人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
半分未満
(2)履修者への連絡事項
配慮が必要な場合は履修登録する前に担当教員に相談して下さい。
教科書
備考
教科書は用いず適宜資料を配布する
参考書
参考書1 ISBN 978-4-7599-2380-3
書名 高精度教育ビッグデータで変わる記憶と教育の常識 : マイクロステップ・スケジューリングによる知識習得の効率化
著者名 寺澤孝文編著
出版社 風間書房 出版年 2021
参考書2 ISBN 9784762822216
書名 おもしろ記憶のラボラトリー
著者名 森敏昭編著 ; 21世紀の認知心理学を創る会著
出版社 北大路書房 出版年 2001
参考書3 ISBN 9784563052201
書名 基礎心理学入門
著者名 田山忠行, 須藤昇共編
出版社 培風館 出版年 2012
参考書4 ISBN 9784762829154
書名 英語教育学と認知心理学のクロスポイント : 小学校から大学までの英語学習を考える
著者名 太田信夫, 佐久間康之編著
出版社 北大路書房 出版年 2016
備考
成績評価
授業への出席と主体的関与の程度、および実践レポートを総合して評価する。
受講要件
マイクロステップ・スタディに関する知識を持っておくことが望ましい。

教職課程該当科目
該当しない
JABEEとの関連
関連しない
持続可能な開発目標(SDGs)

(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
実務経験のある教員による授業科目
備考/履修上の注意
特にない
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