タイトル
2023 年度 第4学期
教養教育 昼間
日英区分: 日本語
テーブル・ロール・プレイング・ゲームを通して学ぶ物語の作法2
Storytelling through Tabletop role-playing game 2
 
講義番号 科目区分 学期
911173 教養教育科目 集中
ナンバリングコード 教室
LCZZ1FXZZ1006N 5Dlab
必修・選択の別
選択必修
単位数 曜日・時限
2 その他
担当教員(ローマ字表記)
才士 真司 [SAITO Shinji], 伊藤 駿 [ITO Shun], 佐々木 紳 [SASAKI Shin]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 質の高い教育をみんなに
  • パートナーシップで目標を達成しよう
対象学生
他学部学生の履修の可否
連絡先
086-289-5807 (国吉康雄研究講座研究室)
s.ito@okayama-u.ac.jp 伊藤宛
オフィスアワー
講義の前後で声をかけてください。まとまった時間が欲しい方は、メールなどで一報ください。
学部・研究科独自の項目
関連しない
使用言語
日本語
授業の概要
点線以下は2022年度の内容です。
詳細は、「テーブル・ロール・プレイング・ゲームを通して学ぶ物語の作法1」の講義内で発表します。

本講義は対面講義です。
講義日程は、12月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)。時間は終日です。


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テーブル・ロール・プレイング・ゲーム(TRPG)の手法を用いて開発された、オリジナルの教育コンテンツを使用した授業です。
この教育コンテンツは、国吉康雄記念研究講座と同講座受講生有志が提案する事業が、2020年福武教育文化振興財団の助成事業に採択されたことでスタートアップし、昨年の岡山市の学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクトの認定を受け、開発が進むものです。この授業も、一般財団法人三菱みらい育成財団の助成を受けて開講するものです。
開発されたゲームの物語(オリジナルシナリオとルール)には、現代社会の課題やその背景、それらを表現したアート作品が組み込まれており、このTRPGをプレイすることで、物語の背景(社会課題)について知り、他者との対話、議論を通して、多様性への理解や批判的思考力、クリエイティビティの重要性などを体験すると共に、ナラティブメイカーとしての資質を探究するメソッドを学びます。

テーブル・ロール・プレイング・ゲーム(TRPG)とは
「プレイヤー(参加者 : 本プロジェクトでは「ナラティブメイカー」と呼称)が物語のキャラクターを自身で創作し、そのキャラクターになりきって、コンピュータ(AI)ではなく、ゲームマスター(メディエーター)と呼ばれる、ファシリテーターの進行とプレイヤー同士の対話によって物語の世界を遊ぶ」テーブルゲームで、机を囲んだプレイヤーたちが、会話を重ねながらロールプレイング(Role-playing/役割・演技)するアナログゲームです。
学習目的
授業で扱う物語は単なる空想の世界観、物語を扱うものではなく、現代社会の課題を作品世界の背景としたものです。受講生される皆さんには、このオリジナルTRPGへの参加体験を通して、物語と、その構成要素に対する取材、分析力を鍛錬し、他者との対話、議論を重ねることで、社会課題や表現芸術、物語構造への理解を深めます。また、自身がゲームプレイのために制作する「キャラクター」を、他のプレイヤーのキャラクターと協働させることで、自身のキャラクター(ゲームと受講生の皆さん本人)を観察する機会とします。これにより、自身の特性やセンスを認め、誰にでもある創造性を豊かに伸ばし、多様な特性を持つ他キャラクターとの冒険を成功へと導く、あらゆる可能性、選択肢を用意し、検証するナラティブメイカー(プレイヤー)としての特性を身につけてほしいと考えます。
到達目標
講師陣や「アート思考とナラティブデザインをベースにしたコミュニケーション論」の受講生とともに、実際に開発したTRPGをプレイし、グループで他者と対話するトレーニングや、物語について考えることを目的とします。この方法を応用すれば、想像力が育まれ、実生活の中で円滑なコミュニケーションにつながることが期待されます。
授業計画
オンデマンド動画+12月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)。時間は終日です。


・対面とオンラインの併用講義(受講生が選択できるシステムではありません)

点線以下は2022年度の内容です。
講義形式含め、詳細は、「テーブル・ロール・プレイング・ゲームを通して学ぶ物語の作法1」の講義内で発表します。

なお、TRPGの進行に関与し、多様な価値判断を行うメディエーター(ゲームマスター)の養成に関しては、「アート思考とナラティブデザインをベースにしたコミュニケーション論」の項を確認ください。こちらの授業で扱います。なお、基本的に受講生を受け入れますが、運営上の理由から抽選を行う場合があります。

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オンデマンドでの授業では、これまでの国吉康雄記念研究講座が提供する「アートとコミュニケーション」などの講義で行ってきた「一般的な物語の構造」「作品鑑賞から始める探究心の育成プログラム」の復習に加え、使用するオリジナルゲームの「作品構造」「世界観」「キャラクター論」「ルールの解説」などを行います。
オンラインスタイルの授業では、ゲームの実践と「振り返り」に重点を置きます。

授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
積極的な活動は成績に反映させます。
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
20% : 80%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
ほぼ毎回
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
ほぼ毎回
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
ほぼ毎回
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
半分以上
(3)授業形態-実践型科目タイプ
Aタイプ(社会連携の実践活動が授業の1/3以上と多い)
(4)授業形態-履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
半分以上
学習管理システム(Moodleなど)
半分以上
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
ほぼ毎回
履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
教科書
備考
特にありません。
参考書
備考
参考論文(以下URLにアクセスし、フルテキストを読んでおいてください。)

瀬戸内のアート運動と国吉康雄の結節点 : 国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座主催『第3回企画展』実施のための考察
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/56528

国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生寄付講座 第2期活動実践報告とその考察
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/list/recent_additions/item/63020
成績評価基準(授業評価方法)
レポート40%、授業に取り組む意欲・態度30%、課題提出30%

演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割で評価します。

また、以下の者は受講資格を失い、単位認定されません。

・特別な理由のない3回以上の欠席(1回の欠席でも減点対象となります。ただし、オリエンテーションは減点対象に含まれません。)
・講師陣が授業妨害とみなした場合
受講要件
日本語での講義になることを考慮してください。
教職課程該当科目
この項目は当該科目に該当しない。
JABEEとの関連
関連しない
持続可能な開発目標(SDGs)

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
実務経験のある教員による授業科目
該当する
才士真司
教育学部教育学研究科准教授/クリエイティブディレクター/プロデューサー(企画開発・資金調達・脚本 )/映像俳優コーチ
岡山出身の洋画家で社会活動家である国吉康雄の研究、取材活動と美術展覧会の企画、組成、地域芸術文化資源の活用を実践活動しています。また、テレビドキュメンタリー番組の制作や、映像・舞台などショービシネス作品の制作、熊本被災地での活動などを行う。

佐々木紳
映像作家
脚本、監督を担当した劇場用映画『みち』 で、ぴあ・フィルムフェスティバルでIMAGICA技術賞を受賞。綾野剛主演の『Life』で、長編映画デビューし、東京・名古屋・大阪など全国巡回上映。現在は、高野山での修行僧を追うドキュメンタリー作品にスタッフとして参加中。


伊藤駿
教育学部教育学研究科助教/ 一般社団法人クニヨシパートナーズ代表理事 / プロデューサー / 制作 / 取材 / 運営
国吉康雄作品を使用した体験型アートイベント「国吉祭」の運営を通して、アートと地域について研究、取材活動をしています。また、地域文化資源を使用した広告の制作も行っています。
備考/履修上の注意
本科目は,全学開放の専門教育科目です。

本講義では、日常にクリエイティブな発想を取り入れるため、アートという表現手段を知り、誰にでもある“個性としてのクリエイティビティー”を発揮する、もしくは開花するための糸口を探るために、コミュニケーションやパフォーマンスツールとしての“表現”とは何かということを探求、実践します。

本講義を提供する岡山大学国吉康雄記念「美術教育研究と地域創生講座」の活動や企画したアートイベントは県内外で高い評価を受けています。昨年度は、岡山県芸術文化賞と岡山市文化奨励賞を受賞し、地域協働の枠組みは、企業メセナ協議会認定のメセナ事業に認定されました。

本講義は「テーブル・ロール・プレイング・ゲームを通して学ぶ物語の作法1」の単位取得が履修条件となります。
学習成果(LCOs)
「学修成果(LCOs)」 関連するコア・コンピテンシー 評価の方法
豊かな教養の基礎となる人間性・倫理観を身につけている。 倫理観 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
創造・想像のプロセスを通して、新たな発想・発見につなげることができる。 問題解決力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
問題に対して論理的解決策を主体的に組み立てることができる。 論理的思考力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門領域以外の幅広い分野に対して関心を寄せることができる。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門領域以外の幅広い分野に関する基礎を身につけている。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門分野のための基礎を身につけている。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自ら進んでエビデンスに基づいた情報を収集することができる。 情報リテラシー 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
情報の収集・分析・活用から積極的かつ効果的な情報発信ができる。 情報リテラシー 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
社会的課題に関するテーマを設定し、解決方法を設計できる。 問題解決力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
常に謙虚な姿勢で自らを省察し、自分自身の向上に努めることができる。 生涯学習力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
※コア・コンピテンシーに関する説明
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