タイトル
2023 年度 第2学期
教養教育 昼間
日英区分: 日本語
アート思考とナラティブデザインをベースにしたコミュニケーション論 2
Communication theory based on art thinking and narrative design 2
 
講義番号 科目区分 学期
911169 教養教育科目 集中
ナンバリングコード 教室
LCZZ1FXZZ1002N 一般教育棟D32教室
必修・選択の別
選択必修
単位数 曜日・時限
2 その他
担当教員(ローマ字表記)
伊藤 駿 [ITO Shun], 才士 真司 [SAITO Shinji], 佐々木 紳 [SASAKI Shin]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 質の高い教育をみんなに
  • パートナーシップで目標を達成しよう
対象学生
他学部学生の履修の可否
連絡先
086-289-5807 (国吉康雄研究講座研究室)
s.ito@okayama-u.ac.jp 伊藤宛
オフィスアワー
講義の前後で声をかけてください。まとまった時間が欲しい方は、メールなどで一報ください。
学部・研究科独自の項目
関連しない
使用言語
日本語
授業の概要
本講義は対面講義です。

本授業は、ナラティブ(物語)を意識し、また自身の課題解決に必要な情報を整理する手法としての「物語」に着目し、開発された、テーブル・ロール・プレイング・ゲーム(TRPG : 後に解説)のシステムを用いたオリジナルの教育コンテンツを使用した授業となります。
このコンテンツの開発は、国吉康雄記念研究講座と同講座受講生有志が提案する事業が、2020年度の公益財団法人福武教育文化振興財団の助成事業に採択されたことでスタートアップし、2021年度に岡山市が主催する「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」の認定を受け、進められたものです。本授業も一般財団法人三菱みらい育成財団の助成を受けて開講します。

開発されたゲームの物語(オリジナルシナリオとルール)には、現代社会の課題やその背景、それらを表現したアートや表現作品へのアプローチとその利用が組み込まれています。本授業で扱う物語はあくまでフィクションですが、単なる空想の世界観として、現実とかけ離れた「絵空事」を扱うものではなく、現代社会が抱える様々な課題を作品世界の背景としたものです。
ですから本授業に履修を希望する皆さんには、「現代社会課題」や「物語の重要性」といったトピックを、TRPGの基盤となる物語世界を、プレイヤーとして探索することで、その理解を深めること。そしてこれが、講師陣や受講生(プレイヤー)同士の対話、議論と意見の共有を、TRPGシステムを通して行われるということを理解した上で、履修の判断をしてください。

なお、2学期では、1学期に作成した「オリジナルキャラクター」を使用してのゲームの進行となります。

テーブル・ロール・プレイング・ゲーム(TRPG)とは
「プレイヤー(参加者 : 本授業では「ナラティブメイカー」と呼称)が物語のキャラクターを自身で創作し、そのキャラクターになりきって、コンピュータ(AI)ではなく、ゲームマスター(メディエーター)と呼ばれる、ファシリテーターの進行とプレイヤー同士の対話によって物語の世界を遊ぶ」テーブルゲームで、机を囲んだプレイヤーたちが、会話を重ねながらロールプレイング(Role-playing/役割・演技)するアナログゲームです。

特設ホームページが設置されていますので是非ご覧ください。
https://creative-game-promo.planaria.page/kotonoha/teaser/
学習目的
ゲームに参加するためには、物語の背景となる社会課題の理解や、「物語」と呼ばれる表現形態(起承転結、5W1Hなど)について学ぶ必要があります。
この過程で、教養へのアプローチであったり、学生生活や普段の生活ではもちろんのこと、社会に出た後に必要となる、他者との対話と議論を通して、多様性への理解や批判的思考力、クリエイティビティの重要性などを体験することが可能となります。
到達目標
物語(ナラティブ)を意識した思考法と情報への接し方、知識へのアプローチを知り、他者との対話の重要性を確認し、それらを大学生活に生かし、普段使いすることを意識的に行うこと。
授業計画
本講義詳細は1学期開講の「アート思考とナラティブデザインをベースにしたコミュニケーション論 1」の講義で単位取得することが受講条件となります。なお、受講生多数の場合は抽選とします。

オンデマンド動画+6月10日(土)・24日(土)・7月8日(土)・22日(土)10:00〜15:00+講義外の演習と課題(別途提示)
講義内容の習得状況によっては、個人面談と指導を行います。また、ゲームの開発、改良、運営、運用に関わりたい者に対しては、別途、プログラムを授業外の時間に用意します。

第1回 1学期の振り返りとゲーム参加のための班分け / ゲームの進行「ステージ1」
第2回 ゲームの進行「ステージ2・3」
第3回 ゲームの進行「ステージ3・4」
第4回 ステージ4での課題発表(班ごとのプレゼンテーション)及び講評
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
本講義は、隔週土曜日10:00〜15:00に加えて、オンデマンド動画の視聴や課題の実施、個人面談などを行います。
積極的な活動は成績に反映させます。
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
20% : 80%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
ほぼ毎回
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
ほぼ毎回
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
ほぼ毎回
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
半分以上
(3)授業形態-実践型科目タイプ
Aタイプ(社会連携の実践活動が授業の1/3以上と多い)
(4)授業形態-履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
半分以上
学習管理システム(Moodleなど)
半分以上
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
ほぼ毎回
履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
教科書
備考
参考書
備考
参考論文(以下URLにアクセスし、フルテキストを読んでおいてください。)

瀬戸内のアート運動と国吉康雄の結節点 : 国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座主催『第3回企画展』実施のための考察
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/56528

国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生寄付講座 第2期活動実践報告とその考察
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/list/recent_additions/item/63020
成績評価基準(授業評価方法)
・授業に取り組む意欲と態度(演習内で示された成果、取材活動などの事前事後のリサーチ、グループワークで果たした役割、発言の機会の創出など)40%
・創作物のオリジナリティー35%
・課題提出25%


また、以下の者は受講資格を失い、単位認定されません。

・特別な理由のない欠席と遅刻、早退(正当な理由があっても、演習を中心に行う授業の特性上、1回の欠席でも減点対象となり、以降の授業での演習参加が難しくなる場合があります)
・講師陣が授業妨害とみなした行為が認められた場合
・課題や創作にAIの使用が確認された場合
・創作物を含む提出物に剽窃が認められた場合
受講要件
本講義詳細は1学期開講の「アート思考とナラティブデザインをベースにしたコミュニケーション論 1」の講義で単位取得することが受講条件となります。なお、受講生多数の場合は抽選とします。
欠席と遅刻、早退は、正当な理由があったとしても、演習を中心に行う授業の特性上、1回であっても、以降の授業での演習参加が難しくなる場合があります。
教職課程該当科目
この項目は当該科目に該当しない。
JABEEとの関連
関連しない
持続可能な開発目標(SDGs)

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
実務経験のある教員による授業科目
該当する
才士真司
教育学部教育学研究科准教授/クリエイティブディレクター/プロデューサー(企画開発・資金調達・脚本 )/映像俳優コーチ
岡山出身の洋画家で社会活動家である国吉康雄の研究、取材活動と美術展覧会の企画、組成、地域芸術文化資源の活用を実践活動しています。また、テレビドキュメンタリー番組の制作や、映像・舞台などショービシネス作品の制作、熊本被災地での活動などを行う。

佐々木紳
映像作家
脚本、監督を担当した劇場用映画『みち』 で、ぴあ・フィルムフェスティバルでIMAGICA技術賞を受賞。綾野剛主演の『Life』で、長編映画デビューし、東京・名古屋・大阪など全国巡回上映。現在は、高野山での修行僧を追うドキュメンタリー作品にスタッフとして参加中。


伊藤駿
教育学部教育学研究科助教/ 一般社団法人クニヨシパートナーズ代表理事 / プロデューサー / 制作 / 取材 / 運営
国吉康雄作品を使用した体験型アートイベント「国吉祭」の運営を通して、アートと地域について研究、取材活動をしています。また、地域文化資源を使用した広告の制作も行っています。
備考/履修上の注意
受講生多数の場合は抽選とします。
欠席と遅刻、早退は、正当な理由があったとしても、演習を中心に行う授業の特性上、1回であっても、以降の授業での演習参加が難しくなる場合があります。
学習成果(LCOs)
「学修成果(LCOs)」 関連するコア・コンピテンシー 評価の方法
豊かな教養の基礎となる人間性・倫理観を身につけている。 倫理観 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
創造・想像のプロセスを通して、新たな発想・発見につなげることができる。 問題解決力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
問題に対して論理的解決策を主体的に組み立てることができる。 論理的思考力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門領域以外の幅広い分野に対して関心を寄せることができる。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門領域以外の幅広い分野に関する基礎を身につけている。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自分の目指す専門分野のための基礎を身につけている。 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
自ら進んでエビデンスに基づいた情報を収集することができる。 情報リテラシー 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
情報の収集・分析・活用から積極的かつ効果的な情報発信ができる。 情報リテラシー 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
社会的課題に関するテーマを設定し、解決方法を設計できる。 問題解決力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
言語の実際を知り,言語を適切に運用することができる。 コミュニケーション・スキル 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
目的を達成するために、自らの持てる資質を管理し、適切に運用することができる。 自己管理力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
常に謙虚な姿勢で自らを省察し、自分自身の向上に努めることができる。 生涯学習力 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
個人および社会発展のために、将来に向けたビジョンと戦略を計画できる。 市民としての社会的責任 演習内で取材した成果に加え、事前のリサーチ、授業態度、グループワークでの役割、レポートで評価します。
※コア・コンピテンシーに関する説明
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