本授業では、1.より良い関係づくりに役立つコミュニケーションの基本学習と修得 2.社会人としてふさわしいマナーの基本学習と修得を通し、就職活動のみならず、就職後の能力発揮のために不可欠なコミュニケーション能力の開発を目指しています。 ◆認識のズレ 勉強熱心で成績優秀なA君は、就活中、書類選考は問題なくクリアするものの、面接に臨むと思うような結果が出せず苦労しました。やっとの思いで就職出来たA君は、一刻も早く仕事を覚えようと張り切っていましたが、周囲から「ヤル気が見えない」「覇気がない」「何を考えているか分からない」「常識がない」などの声が聞こえ、途方に暮れています。 A君の思いが、周囲に伝わらないのは何故でしょうか? ◇非言語能力の不足 私たちは「話したいように話し、聞きたいように聞く」特性を持っています。うつ向き気味に目を合わさず「頑張ります」と小さな声で話すA君から、何が相手に伝わるでしょうか。話し手は、自分の言葉がそのまま受け止められていると思いがちですが、聞き手は言語だけを受け取っているのではなく、その多くを非言語から受け取っています。 ◇受け取りやすく伝え、察知する 「お客さまへの資料、送ってくれたの?」「はい」「まだ届かないって問い合わせが入っているけど」「20日までに、って言われたので20日に送りました」「・・・」職場でのやり取りですが、何が問題なのでしょうか?ズレのない意思疎通ができて初めてコミュニケーションは成立します。相手の期待を察知すると共に、間違いなく伝わったかどうか確認しながらのやり取りが重要です。 ◇相手を尊重する 上司に声を掛けられてから挨拶する、相手の都合を考えず自分勝手に質問する、上司に呼びかけられても座ったままで顔だけ向ける、無言で部屋の出入りをする等など、A君の常識のない行動は周囲を驚かせます。相互理解を図るためコミュニケーション能力を磨くことは重要ですが、まずは社会人として最低限のマナーが身についていることが大前提です。 ◆コミュニケーション能力の訓練・習得は、社会において真の人財として活躍するための必須項目なのです。
|
|
|