タイトル
2023 年度 後期
環境生命自然科学研究科 博士前期課程  
日英区分: 日本語
特許発明論
Patent Invention Theory
 
講義番号 科目区分 学期
50G403   特別
ナンバリングコード 教室
KCCZ0NEMZ6002A 工学部1号館第5講義室
必修・選択の別
 
単位数 曜日・時限
2 その他
担当教員(ローマ字表記)
藤原 貴典 [FUJIWARA Takanori], 大橋 一仁 [OHASHI Kazuhito]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象学生
他学部学生の履修の可否
連絡先
takanori@crc.okayama-u.ac.jp
オフィスアワー
オフィスアワーは特に設けません。 随時メールでご相談ください。
学部・研究科独自の項目
なし。
使用言語
日本語
授業の概要
本授業では、国家資格である「知的財産管理技能検定」2級合格相当の力をつけることを目的とします。

本授業の前半では、企業の研究開発部門に在籍する技術者には必須の発明創出から特許化までのプロセスを学習します。

特許法の概論を学び、発明および特許のイメージを固めた後に、出願から権利化までの特許化ステップを理解する.そのプロセスで、書類クリップの請求項作成など各種レポートを通じて体験的に理解をはかる。実用新案についても説明します。

また、特許プラットフォーム("J-Plat-Pat")を用いた特許検索演習を行い、現在の担当テーマに役立つ特許情報を探し出しレポート化し、担当テーマにどのようにその特許が役立つのかをショートプレゼンテーションして頂き、受講生相互で採点します。他受講者の発表に対して質問した場合は加点します。

後半では、意匠、商標、著作権、不正競争防止法、育成者権、独占禁止法および民法の一部についても理解を深めます。
その他の知的財産についても概論を説明し、法律で何が保護されるのかを良く理解した後に、類否判定や例外規定などを学び、レポートで基礎的理解を深めます。

最終試験は、知的財産管理技能検定2級相当の出題により、筆記試験を行います(資料持ち込み禁止)。

場所 工学部 1号館 第5講義室(2階)の予定。
学習目的
●特許、実用新案、意匠、商標、著作権法、不正競争防止法、育成者権、独占禁止法および民法の一部について、基礎的理解を得ます。
●知的財産管理技能検定2級合格相当の知識と理解力を養います。
到達目標
学生は、特許、実用新案、意匠権、商標、著作権、不正競争防止法と育成者権についての基本的な知識が得られます。

この授業の目的は、知的財産管理技能検定2級相当の能力を身につけることにあります。
授業計画
1回目:知的財産の重要性について概説します。
2~3回目:特許になり得る発明と,特許検索法について説明します。
4回目:自分の研究に役立つ特許を検索し,その結果をショートプレゼンテーションし,相互に採点します。検索結果をレポートにまとめます。
5回目:新規性喪失の例外規定を学び,発明の展開手法,職務発明について説明する。
6回目:出願から特許取得までの流れを学ぶ。
7~8回目:海外での特許の取得方法,実用新案,請求項の作り方を学び,弁理士・税関の役割,偽物について説明する。
9回目:意匠について説明する。
10回目:商標について説明する。
11~12回目:著作権について説明する。
13回目:不正競争防止法について説明する。
14回目:育成者権,独占禁止法,民法の一部(契約と自力救済の禁止)を説明する。
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
配布するパワーポイント資料を一通り読んで下さい。ほぼ毎回の授業で,2級課題レポートを課します。
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
90% : 10%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
半分未満
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
半分未満
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
半分未満
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
半分以上
(3)授業形態-実践型科目タイプ
該当しない
(4)授業形態-履修者への連絡事項
パワーポイント資料はカラー印刷(2スライド/ページ)して4回に分けて配布するとともに、データをMoodle上にアップしますので、適宜ダウンロードしてPCなどで活用して下さい。
教室は工学部1号館2階第5講義室の予定ですが、車椅子用スロープとエレベーターがあります。
リモート授業には、Teams利用で対応します。
その場合、レポートはMoodle上に掲載し、各自ダウンロードして回答を記載した後、メールで教員に送付してください。
その場合、最終回の試験も、リモートで対応します(持込み無し)。
最終試験を講義室で実施する場合、資料の持ち込み無しで行います。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
半分以上
学習管理システム(Moodleなど)
半分以上
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
半分未満
履修者への連絡事項
受業は全て日本語で行います。もしも言葉・専門用語が分かりにくければ,その都度質問して下さい。
教科書
備考
授業でパワーポイント講義資料を配布します。
A4版カラー両面印刷,4分冊の予定。
参考書
備考
授業1回目で紹介します。
配布するパワーポイント資料で説明していない追加内容は、その都度印刷して配布します。
成績評価基準(授業評価方法)
レポート(30%)、最終試験(70%)で総合評価します。
受講要件
担当教員が従事する産学連携業務では、知的財産を技術パッケージとして取り扱うことがあるので、就職後に役立つ情報を提供したいと考えています。
教職課程該当科目
この項目は当該科目には該当しません。
JABEEとの関連
関連しません。
持続可能な開発目標(SDGs)

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
実務経験のある教員による授業科目
該当する
企業研究所で7年間研究開発業務に従事し,その間に特許出願を行いました。大学においても企業との共同研究成果を特許化しました。
備考/履修上の注意
2023年度は 開講日10/5(木)7,8限(15:30~) 工学部1号館・第5講義室(2階)を予定しています。

留学生にも、日本人学生と同様に、日本語のレポート回答および最終試験回答を求めます。
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