タイトル
2022 年度 特別
医歯薬学総合研究科 博士課程  
日英区分: 日本語
口腔ケア・摂食嚥下機能評価・栄養学
Emerging Sciences for Oral Care, Eating & Swallowing, and Nutrition
 
講義番号 科目区分 学期
710072   特別
ナンバリングコード 教室
VMDZ0MDZI7001N  
必修・選択の別
 
単位数 曜日・時限
2 その他
担当教員(ローマ字表記)
髙柴 正悟 [TAKASHIBA Shogo]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 住み続けられるまちづくりを
対象学生
他学部学生の履修の可否
連絡先
高柴正悟教授
所属:大学院医歯薬学総合研究科 歯周病態学分野
電話番号:086-235-6675
Eメールアドレス:stakashi@okayama-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日8:00〜9:00,火曜日18:00〜19:30,木曜日8:00〜9:00(いずれも,鹿田地区 歯学部棟7F 歯周病態学分野)

なお,変更もしばしばありますので,事前にe-mailで連絡があると助かります!
(本学の公用mail addressを使用して下さい。さもないと迷惑メールとして分類されて対応出来ないことがあります。)
学部・研究科独自の項目
特になし。
使用言語
日本語
授業の概要
■口腔ケア学: 急性期・慢性期の口腔の機能および口腔内の疾患を理解する。さらに,口腔疾患と全身疾患との関連についても学ぶ。高齢者の生命予後やQOLに大きく影響する口腔ケアについて,急性期,回復期,維持期の病期ステージに分けて系統講義を行う。また,実際の口腔ケアの技術についても学習し,大学院生各自の所属する医療機関で自院の歯科診療科や地域の歯科診療施設との連携体制を構築し適切に患者紹介ができることを目標とする。① 口腔の機能を理解する。② 口腔内の疾患について理解する。③ 口腔ケア(急性期,慢性期)の意義,実際について理解する。④ 介護保険や歯科医療保険の制度を理解し,地域において適切に紹介ができるようになる。

■摂食嚥下機能評価学・栄養学: 栄養を経口から摂取することの重要性を理解するとともに,経管栄養・胃瘻等における栄養管理や,嚥下障害に応じた食事形態・対応法などの実際について学ぶ。さらに,歯科領域から関与する摂食・嚥下リハビリテーションの実際(嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査による診断・評価も含む)を集中的に学ぶことにより,中核病院や在宅研修の際に実際に使えるレベルの技術にまで知識を得ることを目指す。① 摂食・嚥下の機能について理解し,評価できるようになる。② 摂食・嚥下リハビリテーションが必要か否か診断し,適切な訓練法を指示できるようになる。③ 経口および経管栄養・胃瘻等の栄養管理を理解する。④ 中核病院や在宅研修の際に実際に使えるレベルの技術にまで知識を高めることを目指す。
学習目的
医療の中での歯科・口腔科の役割を理解して,日常の医療活動へ反映させることを自ら考え出す。 そのために,歯科・口腔科の2大目標(栄養補給路としての口腔機能を維持すること,感染・炎症の制御による口腔機能維持と口腔疾患の全身への影響を緩和すること)を理解し,医科歯科連携の方策と社会制度の利用を考える。
到達目標
病院および地域医療で必要とされる口腔ケア・摂食嚥下機能・栄養に関する基礎と実際面を修得する。 そして,実践の場を通じて,今後に必要な内容を創生できる医療者となる。
授業計画
開講日は,7月2日(土),7月30日(土),9月17日(土)の3日間
★ 講義の日時は入れ替わる可能性があります。事前に確認してから,講義に参加しましょう。

講義回数.時限(時刻)
・担当分野等 担当教員(外部講師等)
・講義題目: 授業内容

第1日目 7月2日(土) 学内講師:高柴,江草  学外講師:松永,猪原,木村

> オンライン講義を実施します。
> 各講義の内容を,短文で纏めて,moodle上で提出してください。 出席の代わりとなります。
> 締切は,7月10日(日)の終了時です。

#1.1限(8:40 - 10:10)
   ・歯周病態学 高柴正悟 教授
   ・口腔ケアの実践から学問体系へ(総論) 全身の健康の維持・増進にとって極めて重要な口腔ケアの意義と目的について,実践に沿い講義する

#2.2限(10:25 - 11:55)
   ・非常勤講師 松永一幸 先生(脳神経センター大田記念病院,歯科・医長)
   ・口腔ケアの実践から学問体系へ(各論): 市井の病院歯科における短期入院患者の実践例を元に医療経済と人材活用との関連を検討する

#3.3限(12:50 - 14:20)
   ・非常勤講師 猪原 健 先生(福山市 猪原歯科・リハビリテーション科・副院長)
   ・食のリハビリテーションの医療と人の尊厳: 日常診療で実践している内容を説明し,市井での取り組み可能な幅の拡大を考察する

#4.4限(14:35 - 16:05)
   ・スペシャルニーズ歯科センター 江草正彦 教授
   ・ノーマライゼーションと支援: 障害をもつ人たちに対する口腔機能支援について解説する

#5.5限(16:20 - 17:50)
   ・非常勤講師 木村年秀 先生(まんのう町国民健康保険歯科診療所・所長)
   ・在宅訪問診療での対応: 在宅訪問診療における医科・歯科連携による栄養摂取等の工夫について説明する(地域連携パスと保険制度を含む)



第2日目 7月30日(土)  学内講師:杉浦,森田,吉田  学外講師:新井,澤田

> オンライン講義を実施します。
> 各講義の内容を,短文で纏めて,moodle上で提出してください。 出席の代わりとなります。
> 締切は,8月14日(日)の終了時です。

#6.1限(8:40 - 10:10)
   ・非常勤講師 新井英雄 先生(国立療養所 大島青松園・歯科・医長)
   ・口腔ケアに直結する身体障害: ハンセン病療養所での実践例を基に,咽頭部,手指,眼に障害のある場合での実践例の紹介と問題点の検討を行う

#7.2限(10:25 - 11:55)
   ・学内非常勤講師 杉浦裕子 先生(岡山大学病院・歯科衛生士・腫瘍センター担当)
・病棟での医師・看護師との連携 岡山大学病院おける臓器移植や癌治療患者での実践例を元に,講義と検討会を行う(急性期口腔ケア)

#8.3限(12:50 - 14:20)
   ・予防歯科学 森田 学 教授
   ・高齢者歯科疫学: 高齢者における,口腔疾患,口腔機能,口腔ケア,栄養などに関する疫学調査を示す

#9.4限(14:35 - 16:05)
   ・口腔生理学 吉田竜介 教授
   ・食事に関わる味覚の不思議: 食に密接に関連する味覚に関する情報を纏め,嚥下食や介護食を検討する

#10.5限(16:20 - 17:50)
   ・非常勤講師 澤田弘一 先生(鏡野町国保診療所・上斎原・所長)
   ・認知症患者の口腔ケア: 口腔ケア、摂食嚥下機能評価および栄養指導を行政とともに地域で展開している実践と課題について講義を行う



第3日目 9月17日(土)  学内講師:曽我,村田,皆木   学外講師:小林,福家
> オンライン講義を実施します。
> 各講義の内容を,短文で纏めて,moodle上で提出してください。 出席の代わりとなります。
> 締切は,9月11日(日)の終了時です。

#11.1限(8:40 - 10:10)
   ・医療支援歯科治療部 曽我賢彦 准教授
   ・口腔ケアの効果とその判定: 細菌感染と粘膜障害の制御がもたらす全身的な効果に関して実践に基づいて講義する

#12.2限(10:25 - 11:55)
   ・非常勤講師 村田尚道 先生(医療法人社団 湧泉会 ひまわり歯科  食べれる外来・訪問歯科 担当)
   ・摂食・嚥下リハビリテーション: 病院歯科および在宅における摂食・嚥下リハビリテーションの理論と臨床アウトカムについて説明する

#13.3限(12:50 - 14:20)
   ・非常勤講師 小林芳友 先生(津山積善病院・歯科・医長)
   ・病院歯科での組織的な取り組み: 病院歯科介護研究会としての取り組みを基に,病院機能における口腔ケアを体系的に講義する

#14.4限(14:35 - 16:05)
   ・非常勤講師 福家教子 先生(国立療養所 愛生園・歯科・医長)
   ・機能に応じた食物形態: ハンセン病療養所での実践例を基に,要介護入所者の摂食・嚥下機能および実際に摂取している食物形態について説明する

#15.5限(16:20 - 17:50)
   ・咬合・有床義歯補綴学 皆木省吾 教授
   ・咬合と咀嚼機能:歯科補綴装置を用いた咬合・咀嚼・嚥下機能の回復ならびに機能低下の予防について説明する
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
講義内容の課外学習・体験を強く推奨します。
それを基に,講義内での話題とする場合があります。
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
70% : 30%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
半分未満
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
半分以上
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
半分以上
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
半分未満
(3)授業形態-実践型科目タイプ
該当しない
(4)授業形態-履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
日本語が多く使用されます(会話・スライド)。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
ほぼ毎回
学習管理システム(Moodleなど)
半分以上
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
半分以上
履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
日本語が多く使用されます(会話・スライド)。
教科書
備考
特になし
参考書
備考
特になし
成績評価基準(授業評価方法)
授業科目に関する知識を集中的に学ぶため,すべての講義に出席することを基本とする。成績の評価及び単位の認定にあたっては,小テスト,レポートの他,2/3以上の出席(10コマ以上)を必要とする。大学院生の講義への出席確認は,「出席カード」による。の授業科目終了後1週間以内に「出席カード」の正本を担当窓口へ提出すること。

(注)この科目は,単年度ごとに単位認定される科目です。複数年にわたって履修し単位取得することはできません。(例えば,ある年度に7回出席し,翌年度に7回出席しても単位認定されません。翌年度は新規の履修となります。)
受講要件
特になし。
教職課程該当科目
この項目は当該科目には該当しない。
JABEEとの関連
関連しない。
持続可能な開発目標(SDGs)

(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
実務経験のある教員による授業科目
該当する
すべての講師は,それぞれの分野で,臨床経験を重ね,研究を行っています。
備考/履修上の注意
・オンライン講義を実施します。
・各講義の内容を,短文で纏めて,moodle上で提出してください。 出席の代わりとなります。
・締切は,それぞれの実施日の指示に従ってください。



講義担当者の大部分は,歯科医師としての勤務経験あり。
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