タイトル
2020 年度 第3学期
環境理工学部 環境デザイン工学科
日英区分: 日本語
沿岸環境学
Environmental and Coastal Engineering
 
講義番号 科目区分 学期
102107 専門科目 第3学期
ナンバリングコード 教室
MDCD0ESCZ3002N 環境理工学部棟101講義室
必修・選択の別
選択
単位数 曜日・時限
1.5 火6,火7,火8
担当教員(ローマ字表記)
吉田 圭介 [YOSHIDA Keisuke], 齋藤 光代 [SAITO Mitsuyo]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 海の豊かさを守ろう
対象学生
環境デザイン工学科3年生
他学部学生の履修の可否
対象学生の項目を参照
連絡先
吉田(086-251-8149 yoshida.k@okayama-u.ac.jp)
齋藤(086-251-8840 misaito@okayama-u.ac.jp)
オフィスアワー
火曜4限
学部・研究科独自の項目
該当なし
使用言語
日本語
授業の概要
JABEE(環境工学/都市環境・社会基盤環境)基準(d-4)における「沿岸・海洋環境」に該当する科目である。沿岸域の波や流れのような物理過程が沿岸環境にもたらす影響について講述する。微小振幅波の理論と波の変形、風波の発生機構と推算法を述べる。次に卓越する潮流の流速分布、海底摩擦応力とそれによって発生する底質の移動、漂砂(浮遊砂)の濃度分布や輸送特性を詳説する。また濁りの発生による透明度低下と藻場消長の関係などについて解説する。
学習目的
海岸・港湾・藻場・干潟などの実務・調査に必要となる知識や技術を習得する
到達目標
数学・自然科学の基礎力,環境工学及び土木工学分野の基礎力,問題を発見し課題を設定する能力,検討・分析し結論を導く能力を育む.具体的には以下の4項目の能力を習得することを目標とする.
1. 数学・自然科学の基礎力
2. 沿岸環境学の基礎力
3. 問題を発見し,課題を設定する能力
4. 検討・分析し結論を導く能力
授業計画
第 1回 概説・波の性質
第 2回 微小振幅波理論
第 3回 深水波と浅水波
第 4回 風波の発生・発達
第 5回 波の浅水変形
第 6回 群速度と砕波
第 7回 静振と副振動
第 8回 中間試験
第 9回 沿岸域の環境の特徴
第10回 潮汐と潮流
第11回 海水交換と平均滞留時間
第12回 吹送流と密度流
第13回 河口域と河川感潮域
第14回 栄養塩循環と沿岸生態系
第15回 沿岸域の地下水環境
第16回 期末試験

授業は中間試験,期末試験を除き,オンラインで実施する.
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
わからない用語などについてはWEB上で適切な教材を検索し活用されたい.
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
70% : 30%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
少ない
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
少ない
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
少ない
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
やや多い
(3)授業形態-実践型科目タイプ
該当しない
(4)授業形態-履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
やや多い
学習管理システム(Moodleなど)
やや多い
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
少ない
履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
教科書
備考
なし
参考書
備考
水理公式集(土木学会)など
成績評価基準(授業評価方法)
中間・期末試験(5割)及び小テスト・レポート(5割)で評価する。2/3以上の出席を期末テストの受験条件とする。変更があれば授業時に説明する。
なお,到達目標に対する評価方法を下記に示す.
1. 沿岸域における流れや物質輸送の理解において,数学および自然科学の知識を応用できること.
2. 微小振幅波理論による波長・波速等の基本特性,風波の発生・発達過程の推算による波高の統計学的特性,潮流の対数型流速分布と海底応力・相当粗度,流れの摩擦速度と土砂粒径にもとづく輸送量及び濁り,波や流れ,成層のような物理過程と沿岸環境の関係について理解していること.
3. 沿岸域における環境問題やその原因について説明できること.
4. 波浪や潮汐,懸濁物輸送量などのデータ解析について,講義で設定された課題に対し適切な情報を収集し,それを用いて検討・分析を行い的確な結論を導くことができること.
担当教員の研究活動との関連
担当教員は流域水循環の研究を行っている.この講義は、担当教員の専門分野である水循環の下流端にあって、陸水が海域に流出する沿岸潮流場の諸現象を理解する上で必要な専門的知識を教授するものである.
受講要件
水理学及び演習
教職課程該当科目
高等学校教諭一種免許状(工業)
入学年度の学生便覧を参照してください.
JABEEとの関連
個別分野との関連:◎水工学,○土木環境システム
持続可能な開発目標(SDGs)

(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
実務経験のある教員による授業科目
備考/履修上の注意/実務経験の内容
なし
コンピテンシー
項目割合
【 教 養 】倫理的に考える力 
【 教 養 】論理的に考える力25%
【 専門性 】専門的な知識25%
【 専門性 】問題を発見する力25%
【 情報力 】情報を収集し、分析し、活用する力25%
【 行動力 】コミュニケーション力 
【 行動力 】リーダーシップをもって計画的に実行する力 
【自己実現力】自己を確立する力 
関連割合の合計100%
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