タイトル
2020 年度 第1学期
環境理工学部 環境デザイン工学科
日英区分: 日本語
河川環境学
River Environment
 
講義番号 科目区分 学期
102106 専門科目 第1学期
ナンバリングコード 教室
MDCD0ESCZ3001N 環境理工学部棟101講義室
必修・選択の別
選択
単位数 曜日・時限
1.5 金4,金5,金6
担当教員(ローマ字表記)
前野 詩朗 [MAENO Shiro], 渡辺 敏 [WATANABE Satoshi], 笹田 直樹 [SASADA Naoki]
持続可能な開発目標(SDGs)
  • 気候変動に具体的な対策を
対象学生
環境デザイン工学科3年生
他学部学生の履修の可否
連絡先
086-251-8151(前野) maeno@cc.okayama-u.ac.jp
渡 辺敏  s-watanabe@wesco.co.jp
笹田直樹 n-sasada@wesco.co.jp
オフィスアワー
月曜日16時〜18時(予約必要)メールによる質問も随時受け付けます.
学部・研究科独自の項目
該当なし
使用言語
日本語
授業の概要
河川の持つ自然環境特性ならびに社会・経済特性について述べ、河川環境の背景を明らかにするとともに、河川環境整備のすすめ方とその技術的手法について講述する.さらに、最近各地の河川ですすめられている多自然型の川づくりになど関する河川事業の具体的な事例を取り上げ、河川環境に関する基礎的事項の理解と、河川環境整備手法の評価能力を習得する.この科目は、選択D群の中にあって、土木分野と環境分野の両者を融合した科目である.
学習目的
河川は我々の身の回りにある重要な社会基盤です.この講義では,皆さんが社会に出て河川の計画を立案したり設計する際に必要となる事項を学習します.
到達目標
問題を発見し課題を設定する能力,検討・分析し結論を導く能力,知的好奇心や向上心に基づく継続的学習能力を育む.具体的には以下の3項目の能力を習得することを目標とする.
1. 河川環境に関わる問題を発見し,課題を設定する能力
2. 課題に対し検討・分析し結論を導く能力
3. 社会に出て生涯にわたり活躍するための知的好奇心・向上心に基づく学習能力
上記目標を達成するためには,予習・復習,それぞれ2時間の自己学習が必要です.
授業計画
4回目(5月15日)まではmoodleの資料やビデオを各自勉強してレポートを提出して下さい.5/22日からは今のところ講義室にて通常授業を行う予定です.変更がある場合がありますので定期的にシラバスやmoodleを確認して下さい.
第1回 河川と環境(前野1-1)4/24
第1回 河川管理(前野1-2)
第1回 河川災害を知る(前野1-3)
第2回 河川環境の変遷と課題(渡辺2-1)5/1
第2回 川の見方(渡辺2-2)
第2回 魚類から見た河川形態と現状の課題(笹田2-3)
第3回 河川の連続性を確保する魚道(笹田3-1)5/8
第3回 河道内氾濫原の機能劣化(渡辺3-2)
第3回 諸外国・国内の再生事例(渡辺3-3)
第4回 河川の自然環境特性(河川形態、河川流況)(前野4-1) 5/15
第4回 河川水理学(流出解析,河床変動)(前野4-2)
第4回 川づくりの実際から学ぶ(前野4-3)
第5回 多自然川づくり(渡辺・笹田5-1)5/22
第5回 河川環境保全の現場事例(渡辺・笹田5-2)
第5回 ミニテスト(レポート)(渡辺・笹田5-3)
第6回 河川計画(洪水防御計画)(前野6-1) 5/29
第6回 河川計画(低水計画、利水計画,環境保全計画)(前野6-2)
第6回 百間川の河川整備から学ぶ(前野6-3)
第7回 環境に配慮した河川構造物(堤防,護岸,スリットダム等)(前野
    7-1)6/5
第7回 河川に関する最近の話題(前野7-2)
第7回 河川災害から学ぶ(前野7-3)
授業時間外の学習(予習・復習)方法(成績評価への反映についても含む)
講義資料はMoodleから事前にダウンロードして,各自勉強して下さい.演習課題,レポート(あるいはミニテスト)により講義の理解度の向上を図る.
レポートは単位に注意して作成すること.単位の間違っているものや単位がないものは相当減点する.
授業形態
(1)授業形態-全授業時間に対する[講義形式]:[講義形式以外]の実施割合
70% : 30%
(2)授業全体中のアクティブ・ラーニング
協働的活動(ペア・グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど)
少ない
対話的活動(教員からの問いかけ、質疑応答など)
少ない
思考活動(クリティカル・シンキングの実行、問いを立てるなど)
少ない
理解の確認・促進(問題演習、小テスト、小レポート、授業の振り返りなど)
少ない
(3)授業形態-実践型科目タイプ
該当しない
(4)授業形態-履修者への連絡事項
事前にMoodleから資料をダウンロードしておくこと.特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
使用メディア・機器・人的支援の活用
視聴覚メディア(PowerPointのスライド、CD、DVDなど)
多い
学習管理システム(Moodleなど)
多い
人的支援(ゲストスピーカー、TA、ボランティアなど)
やや少ない
履修者への連絡事項
特別な配慮を必要とする場合は,事前にご相談ください。
教科書
備考
講義資料はMoodleに掲載.教科書は設定しないが,参考書等を各自購入して勉強することで本講義の理解度が向上する.
参考書
備考
参考書:「河道内氾濫原の保全と再生―応用生態工学会テキスト」(技報堂出版),環境・都市システム系教科書シリーズ6 「河川工学」(コロナ社),「まちと水辺に豊かな自然を」(財)リバーフロント整備センター編著
成績評価基準(授業評価方法)
演習課題レポート(3割),各回の理解度レポート,ミニテスト(7割)の成績により総合的に評価する.2/3以上の出席を単位取得条件とする.
2/3以上の出席を単位取得条件とする.
なお,到達目標に対する評価方法を下記に示す.
1. 河川整備基本方針,河川整備計画の内容と違い,我が国の河川の自然環境特性(河川形態、河川?況),?出解析法(合?式,貯?関数法,タンクモデル等),河川構造物の役割や特性,河川管?手法や多自然川づくりの基本的考え方を理解していること.
2. 講義で設定された流出解析等の課題に対し適切な情報を収集し,それを用いて検討・分析を行い的確な結論を導くことができること.
3. 河川環境に関する事例研究や最近の話題の紹介および現地見学の内容に関する知識が習得できていること.
担当教員の研究活動との関連
担当教員は河川の流れの予測や災害に強い多自然河川構造物に関する研究・現地調査を行っている.平成30年度に発生した西日本豪雨災害の際には,土木学会の調査団長を務めた.
この講義は担当教員の専門分野である河川工学の基本的な部分を解説するものである.
受講要件
「水理学及び演習」「水理設計学及び演習」を修得しておくことが望ましい.
教職課程該当科目
高等学校教諭一種免許状(工業)
入学年度の学生便覧を参照してください。
JABEEとの関連
個別分野との関連:◎水工学,○土木計画学
持続可能な開発目標(SDGs)

(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
実務経験のある教員による授業科目
該当する
備考/履修上の注意/実務経験の内容
毎年のように地球温暖化によるものと思われる豪雨が全国各地で頻発するようになり,河川が氾濫するなどして多くの人命財産が失われています.普段から水害に関する報道などに興味を持つことが重要です.また,都市における身近な良好な環境である河川環境を維持し次世代につないでいくことは大変重要です.皆さんが社会に出て活躍できる人材となるためにこの講義を通じて河川整備の手法や技術を学んで下さい.なお,この科目は土木系の公務員試験,技術者資格試験等に必要な科目です.公務員志望の学生や将来技術者資格を取得する予定のある学生は受講を推奨します.
コンピテンシー
項目割合
【 教 養 】倫理的に考える力 
【 教 養 】論理的に考える力 
【 専門性 】専門的な知識 
【 専門性 】問題を発見する力50%
【 情報力 】情報を収集し、分析し、活用する力25%
【 行動力 】コミュニケーション力 
【 行動力 】リーダーシップをもって計画的に実行する力 
【自己実現力】自己を確立する力25%
関連割合の合計100%
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